
Artist - Tamotsu Konno
私は第二次世界大戦で若き陸軍少佐の父が戦死し、苦労した母も病死し、幼くして孤児となった。
私の家は1000年以上続いた武士の家系で誇り高く1人で生き抜いた。大学にも行った。高校教員、出版社の編集者などしたが、強い精神的飢餓感から絵に進んだ。最初の1枚から売れてしまった。25年それが続いたが、豊かな生活は私を満たすことなく、日本は権威、拝金主義が強く私は苦しんだ。
パリ移住を予定したがやめ、東京から100キロ離れた山荘をアトリエにし、20年間こもって描いている。妻の家にはたまに帰る。自分と絵のみとの格闘の毎日である。
そして私はアクリルとニスを使った、油彩に対抗しうる独自の画風を得た。アクリルの長所を最大に活かした。
年間50号300枚は可能で、エネルギーは巨大である。7年で約6000枚描いた。
絵は具象で表現主義の系統である。
結果的には団体にくみさず、1人で戦うとのアーティストの本道を貫いた。この8年、毎年のようにヨーロッパへ訪問している。主にイタリア、フランスである。私はエモーショナルな画家で、スケッチや写真は一切やらない。心象主義なのだ。
略歴
1976
日本画家になる
1978~
第三文明展受賞3回、ル・サロン展
1997
団体展、日本画をやめる
1998
洋画を描き始める
埼玉県立近代美術館第一展示室で50号を100点展示する個展を開催する
2004年まで連続7回行う
2001
東京から100km離れた山荘にアトリエ兼倉庫を得る
2005年以降は埼玉県立近代美術館の個展を中止
50号の制作のみに専念
2008
5月から10号を中心に制作
2009
7月27日~8月1日 銀座7丁目 光画廊にて企画個展
9月28日~10月2日 銀座1丁目 アートギャラリー銀座にて企画個展

東京生まれ
小田原高校、国学院大学文学部卒
高校教員(日本史)、編集者、記者等を転々とする
2010
4月19日~4月24日 銀座医一丁目 小野画廊Ⅱ(奥野ビル)にて企画個展
9月27日~10月2日 小野画廊Ⅱで第二弾企画個展
12月20日~12月25日 小野画廊Ⅱで第三弾企画個展
2011
7月18日~7月23日 小野画廊アートギャラリー銀座企画個展
それ以降は個展をしていない。個展をたくさんすると誰しも世評に影響されていく。それは画家を宣揚すると同時に自由を奪っていく。
画家が良好な製作をする時、魂の自由が決め手になる。一人になって自分の立っている所を深く掘り下げ、自分に厳しく対処する。その画家の前に見えてくるのは美の本質(truth)であり、世間ではないのだ。